「昇格試験なんて、もはや時代遅れだろ」
そう感じたことはありませんか。
学生の頃は、努力すれば評価されて出世していく。
そう信じていましたよね。
でも現実は少し違いました。
日本の大企業の多くは、
いまだに学歴重視で年功序列の文化です。
大卒というだけで係長まではスッと上がり、
年齢が上というだけで給料に差ができます。
極端な話、ほとんど仕事をしていなくても
年収1,000万円を超える人だっているのです。
私は高専を卒業して、
大手メーカーの工場で10年以上働いています。
これまでに5回の昇格試験を受けて、
すべてに合格してきました。
一方で昇格試験は出来レース、
時代遅れと言う人がいるのも事実です。
結論から言うと、昇格試験という制度は、
たしかに時代に合わなくなってきています。
それでも、
会社員のまま年収とポジションを上げたいなら、
昇格試験を避けて通るのはかなり難しいのが現実。
だったら文句を言うより、
攻略して使い倒したほうが得なんですよね。
ここでは、昇格試験が時代遅れと言われる理由と、
制度のメリット・デメリットをわかりやすく解説していきます。
そもそも「昇格」と「昇進」は別物です。
- 昇格…社内の等級(グレード)が上がること。給料に直結する。
- 昇進…係長・課長など役職が上がること。
昇格試験は時代遅れと言われる3つの理由
「昇格試験は時代遅れ」
そう言われる理由はなんでしょうか。
周りの意見や調べたことをふまえて、
私なりに考えた3つの理由を紹介します。
- 「出世したくない」若者が増えている
- 管理職を見てもポンコツだらけ
- 運ゲー要素もある
「出世したくない」若者が増えている
今の若い世代、とくにZ世代では
「出世したくない」と考える人が増えています。
SNSを通じて他人の働き方が見えるようになり、
価値観が多様化したことが大きいでしょう。
- 最低限の出費で幸せに暮らす人
- 副業で収入を伸ばす人
- 起業して裕福な暮らしをする人
- 定時で帰って趣味を楽しむ人
私の職場でも
「出世は望まない」
「責任ある仕事は避けたい」
という声は珍しくありません。
実際のデータでも同じ傾向が出ています👇
- doda調査:58.5%が「出世したくない」
- マイナビ調査:52.3%が「出世は望まない」
出典:マイナビキャリアリサーチLab「20代正社員の仕事・私生活の意識調査2026年」
「人生は出世だけがすべてじゃない」
という考えは年々強くなっているように感じます。

昇格試験を続けていくのは、もはや時代に合わないのかもしれませんね
管理職を見てもポンコツだらけ
出世して管理職になった人を見渡したとき、
「本当に仕事ができる」と言える人はどれくらいいるでしょうか。
大企業でさえ、
管理職の中で仕事ができる人はほんの一握り。
残りは普通か、場合によっては、
「なぜあの人が出世できたの?」と言われるほどの人もいます。
その背景には、
年配の管理職が多いことも関係しているでしょう。
- ITツールの活用が苦手
- 業務効率化の発想が乏しい
- 若手のほうがプレイヤーとしてもマネージャーとしても優秀なケースがある
こうした状況を見ると、
「昇格試験は出来レースだ」
「公平性がない」
と感じる人が増えるのも無理はありませんね。
運ゲー要素もある
昇格試験は、受験できる人数も合格できる人数も会社が決めます。
その枠は業績や世代構成によって左右されます。
- 同年代が多い → 競争が激しい
- 同年代が少ない → 昇格しやすい
私の会社でも、
30代後半〜40代の管理職候補が少ない時期は、
ほぼ全員が合格していました。
逆に、管理職があふれている時期は、
「絶対受かるだろ」と言われていた人が普通に落ちることもありました。
企業はバランスを見て昇格枠を調整します。
入社したタイミングや所属部署の人数など、
本人の努力ではどうにもならない要素が出世に影響することもあるのです。
つまり、昇格試験は運ゲーでもあるということ…
それでも「昇格試験」が必要な理由
ここまで読んで「やっぱり時代遅れじゃん」
と感じた人もいるかもしれません。
ただ、高卒・高専卒に限って言えば、
昇格試験は捨てちゃいけない制度だと思っています。
理由はシンプルで、黙って働いているだけでは、
どうしても学歴で頭打ちになるからです。
高卒・高専卒は大卒より早く現場に立ち、
実務経験では明らかに先輩になります。
それでも人事制度上は、
大卒とは別枠で扱われることが少なくありません。
現場では頼られているのに、
等級だけは後から入ってきた大卒に抜かれる。
だからこそ、昇格試験なんです。
学歴ではなく中身を評価してもらえる数少ない場です。
論文も面接も、大卒だから有利になるわけではありません。
私が5回すべて合格できたのも、
頭が良かったからではなく、
ただ単純に準備量で差をつけただけです。
「時代遅れだからボイコットする」という選択は、
実は一番損をしてしまう可能性が高いのです。
昇格試験をやるメリットとデメリット
「昇格試験は時代遅れだ」
と言われる理由を見てきましたが、
それでも多くの企業が制度を続けるのには理由があります。
ここでは、企業が昇格試験を実施するメリットとデメリットを整理して紹介します。
メリット①社員のモチベーションを高められる
昇格試験は、
社員のやる気を引き出す仕組みとして機能します。
- 合格すれば給与が上がる
- 役職につくチャンスが広がる
こうした目に見えるご褒美があることで、
仕事を頑張ろうという気持ちになりますし、
態度や言動もいい方向に変わります。
企業にとっても、社員のモチベーションが上がり、
生産性が向上することは大きなメリットです。
メリット②一定の公平性を示せる
昇格試験を設けることで、
「上司に気に入られた人だけが出世する」という不満を軽減できます。
全員が同じ試験を受けて採点した結果、
落ちることもあれば受かることもある。
つまり、表面上は公平です。
もちろん、
現実には人事評価はブラックボックス化しがちで、
評価者のさじ加減が入ることもあります。
それでも、
試験があることで納得感は一定得られます。
メリット③ヤバい人の昇格を防げる
そもそも採用の時に気づいてほしいものだが…。
企業として避けたいのは、
ヤバい人を昇格させてしまうことです。
私の会社でも、係長になった人がスパルタ気質で、
短期間に何人も退職者を生んだことがありました。
その後ポジションを外されましたが、現場は大混乱でした。
昇格試験には面接があるので、
こうした危険な人材を事前に見抜ける可能性はあります。
もちろん完璧ではありませんが、
試験があることでリスクを減らせるのは事実です。
デメリット①ストレスに耐えられない社員がいる
昇格試験は準備が多く、プレッシャーも強い行事です。
- 自己評価シート
- 論文作成
- 面接対策
これらをこなす負担は大きく、
試験当日にストレスで欠席してしまう人もいるほどです。



先輩の論文をほぼ丸コピして提出した人もいましたね…
それほど社員にとっては、
ストレスのかかるイベントなんです。
デメリット②モチベーションが下がる人もいる
合格した人はやる気が上がりますが、
不合格だった人の反応はさまざまです。
- 「次こそは」と奮起する人
- 自暴自棄になってしまう人
残念ながら、後者のほうが多い印象です。
これまで仕事を頑張っていた人が、
昇格試験をきっかけにやる気を失ってしまう。
企業側はそのリスクを理解しておく必要がありますね。
デメリット③会社への不信感が生まれる
昇格試験に落ちた人は、ほぼ例外なく不満を抱きます。
- 「なぜ自分が落ちたのか」
- 「なぜあの人が受かったのか」
合格者・不合格者の双方にフィードバックは必要ですが、
その内容や伝え方によっては、
逆に不信感を強めてしまうこともあります。
伝え方が悪いと納得できず、
チームの雰囲気が悪くなるケースも…。



落ちた人のフォローは大切にしなければなりませんね
エンジニアこそ「外の評価」も一度見ておこう
「昇格試験は利用しよう」と書いてきましたが、
正直、どれだけ努力しても通用しない会社があるのも事実です。
- 何年経っても昇格の枠が回ってこない
- 学歴のせいで、そもそも上限が決まっている
- 管理職が居座っていて席が空かない
こうなると社内でどれだけ頑張っても頭打ちです。
とはいえ、社内の評価がすべてだと思い込む必要はありません。
エンジニアは専門性が高く、
会社によって評価の基準が大きく違います。
だからこそ、
外の市場で自分がどれくらい評価されるのか
を知っておく価値は十分にあります。
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- エンジニアとしてキャリアを積みたい人
- 他では専門性を理解してもらえなかった人
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まとめ|昇格試験は時代遅れでもトコトン利用して出世しよう!
ここまで、昇格試験は時代遅れと言われる理由や、
昇格試験のメリット・デメリットを解説してきました。
たしかに昇格試験に受かってきた人の中には、
「えっこの人が?」と思うケースもあるかもしれません。
私自身、ポンコツな管理職を見るたびに
「試験なんて形だけでしょ!」と思うときも…。
それでも、会社員で収入やキャリアを上げるなら、
昇格試験を避けて通るのは難しいのが現実です。
逆に言えば、
昇格試験を攻略してしまえば出世していけるということ。
制度が古かろうが、時代遅れと言われようが、
仕組みを理解し、準備を積み重ねれば結果は出せます。
昇格試験はキャリアのために使い倒すものです。
あなたの努力が正しく評価されるよう、
制度を味方につけて進んでいきましょう。








