生産技術の仕事はきつい?5つの理由と3つの対処法を現役生産技術者が解説

生産技術の仕事はきつい?
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生産技術の仕事はきついって言われてるみたいだけどホント?

製造業には欠かせない生産技術職。

主に高専卒や院卒など理系学生の就職先で、工場の花形部署でもあります。

そんな生産技術職ですが、仕事がきついと言われたり噂されたり…。

実際のところどうなんでしょうか?

私は高専を卒業して大企業の工場に10年以上勤めています。

生産技術歴は8年以上で2年ほど保全を経験しています。

今回はそんな私が生産技術の仕事がきついと言われる5つの理由を解説します。

目次

【生産技術の仕事はきつい】言われる5つの理由

生産技術の仕事がきついと言われる理由は次の5つです。

生産技術の仕事がきついと言われる5つの理由
  • 仕事が多岐にわたる
  • 多くの部署から板挟みにあう
  • 休日出勤や呼び出しが当たり前
  • 仕事のプレッシャーが大きい
  • デスクワークと現場仕事がある

それぞれ詳しく解説します。

仕事が多岐にわたる

生産技術の仕事は本当に多岐にわたります。

工場の雨漏り修理をしたり予備品を購入したり。

一方では設備投資の予算取りのために稟議書を作ったり工事の注文書を作ったり。

さらには工事管理まで生産技術の仕事になります。

そんな大小さまざまな仕事がたくさんあります。

業務内容を挙げればきりがありませんね…(笑)

優先順位をつけてゴリゴリに仕事を進めていかないとすぐにパンクすることに…。

マルチタスク業務が求められるので「1つの仕事にしたい…」という人にはきつい仕事かもしれません。

多くの部署から板挟みにあう

仕事内容が多岐にわたることから関係する部署もたくさんあります。

工場で考えるとほぼすべての部署が関係しますし、本社では営業だけでなく経営層と関わることも。

そのせいでいろんな部署から板挟みにあいます。

製造からはあれやこれやと設備の要求があったり、営業からは納期を短縮するよう言われたり、経営層からは予算を削られたり…

ときには無茶苦茶な短納期、低コストで設備導入を検討するよう言われることも。

納期・コストに限らずですが、いろんな部署が各々己のために意見を言うので板挟みにあいやすい環境になります。

無理なときは「ムリ!」とハッキリ言える性格でないと、板挟みのきつさに耐えれないかもしれませんね。

休日出勤や呼び出しが当たり前

生産ラインで工事をやろうとすると、工場が停止している日にぶち込むことになります。

ほとんどの工場が休日に止まるので、工事をするとなるとまあ休日出勤が確実です。

また大きな工事になると長期間の工事日数が必要になります。

平日に工場を停止してくれるわけもなく、年末やGW、お盆がつぶれて出勤になります。。。

さらにやっかいなのは工事後です。

だいたい工事を行った後ってトラブル発生するのがあるあるなんですよね。

緊急対応が必要なものだと、帰宅後でも夜中でも関係なく呼び出されます。

休日出勤は慣れると何ともありませんが、夜間の呼び出しばかりは慣れませんね(笑)

私個人的には休日出勤しても平日の好きな日に振り替えで休めるので、割と休日出勤の生活は気に入っています。

仕事のプレッシャーが大きい

生産技術の仕事は生産ラインをいじくる仕事なのでプレッシャーは半端ないです。

ちょっと間違うと生産ラインが停まって大損害なんてことも…

また、年齢を重ねて立場が上がってくると億越えの設備投資も任せてもらえるようになります。

自分の思い描いたものが形になるのは非常に達成感があります。

予算、納期を守りながら製造や営業の要求を満足した設備を立ち上げる。

なかなかハードですよ。

初めて億単位の工事注文を出したときや検収処理するときなんかは手が震えましたね(笑)

デスクワークと現場仕事(肉体労働)がある

生産技術ってデスクワークのイメージが強いと思いますが、実はそれだけではありません。

確かに普段は設計業務や資料作成などがメインで机に座っていることの方が多いです。

ですが、設計するにしても何か資料を作るにしても現場を見て調査しなければならないことが多くあります。

工具を使って部品をばらしたり、設備の狭いとこに潜り込んだり、調査だけでもかなり汚れて汗もかきます。

また工事管理になると工場中を歩き回ったり重いものを運んだりもするので、肉体労働の側面もあります。

体力に自信がない人はきついでしょうね。

きついと感じたときの3つの対処法

生産技術の仕事がきついと感じる人は、合っていない可能性が高いです。

私から3つの対処法をお伝えします。

生産技術の仕事がきついと感じたときの3つの対処法

部署異動のお願いをしてみる

人を巻き込んで仕事をしよう

転職を検討してみる(ただ生産技術から他分野はハードル高い)

部署異動のお願いをしてみる

まずは上司に相談して、部署異動のお願いをしてみましょう。

上司がダメならその上か人事ですね。

工場には生産技術以外にもたくさん部署があります。

製造、保全、事務、購買、研究など。

自分に合った部署は必ずあるはずです。

大きな会社になるほど部署異動もしやすいと思いますので、言ってみる価値はあるかと。

人を巻き込んで仕事をしよう

どの仕事も一緒かもしれませんが、仕事は一人で抱え込んではダメです。

とくに生産技術の仕事は処理することが多い。

なんでもかんでも自分一人で片付けようとすると時間がいくらあっても足りません。

つらくなるだけですね。

言い方は悪いかもしれませんが、いろんな人を使いましょう。動いてもらいましょう。(お金を使ってでも)

いまや外注設計はあたりまえ、初期構想でさえお金を払って外部に依頼することも。

もちろん外部だけでなく社内の人間にも仕事を振りましょう。

他人に聞かないと作れない資料なら資料作成からお願いしたり、計算や設計でわからないことがあったら得意そうな人にすぐ相談したり。

他人をうまく使って(巻き込んで)、自分のやる仕事を極力減らしてあげると「つらい」ということもなくなるはず。

転職を検討してみる(ただ生産技術から他分野はハードル高い)

今の会社の生産技術が忙しすぎる。

人数が少なすぎて一人の処理量が尋常じゃない。

人間関係が壊滅してる。

こんな人は転職を検討してみるのも手です。

生産技術から生産技術へ転職するのは需要もあってかなり有利です。

褒めたたえるわけではありませんが、うちの会社は福利厚生も給料もよくて人間関係もそこそこ良いです。

恐らく中小企業の生産技術とは比べものにならないほどホワイト環境なはず。

にも関わらず人手不足で常に転職サイトで募集をかけています。

たぶん生産技術はどこもそんな感じで、優良物件は高確率で転がってると思います。

「生産技術の仕事自体が嫌」という人でなければ、キャリア転職はありかもしれませんね。

まとめ|生産技術は慣れると天国のような部署

生産技術の仕事はきついと言われる5つの理由と3つの対処法を解説してきました。

実際働く私から言わせると確かにきついときもあります。

ただ生産技術の仕事は自分でペースを決められるので、仕事の進め方がうまくなると時間に余裕も出てきます。

仕事にも職場にも慣れて良好な人間関係を築ければ、いろんな人に仕事を任せられるようにもなります。

ようは慣れですね(笑)

私は一度保全部署で夜間の呼び出し地獄を味わっているのでそれに比べれば生産技術は天国のような部署ですね。

人によって合う合わないあると思いますが、これから生産技術に就職する人や目指している人は「きつい」という言葉に惑わされないように!

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