「生産技術は無能だ」
私が保全の仕事をしていた頃に年配の方がよくおっしゃっていました。
たしかに保全の立場からすると、トラブルが多くてメンテのしづらい設備を導入する、トラブルが起きても突っ立ってるだけで何もできない、そんな生産技術に不満を持つ人は多かったでしょう。
しかしそんな私も今では生産技術の立場です。
生産技術は雑用から責任の重たいものまで仕事が幅広くて業務量もかなり多いです。
そんな中で納期・コスト・設置スペースなどの制約を守りながら完ぺきな設備をつくるのは本当に難しい。
だからこそ生産技術は有能と無能がハッキリわかれ、設備の出来栄えも担当者によって変わってきます。
私は大企業の工場勤務で10年以上働いています。
生産技術歴は8年以上で保全を2年ほどしていました。
この記事では「無能な生産技術の特徴5選」と「有能な生産技術になれる3つの行動」をわかりやすく解説します。
「無能認定されたくない」という人はぜひ最後まで読んでみてください。
無能な生産技術の特徴5選
無能な生産技術の特徴を5つ厳選して紹介します。
- 報連相をしない
- レスポンスが遅い
- 優先順位がつけれない
- 責任感がない
- 人に仕事を任せられない
それぞれくわしく解説しますね。
報連相をしない
報連相と言えばもはや社会人の基本ですが生産技術にとってはかなり重要です。
なぜなら生産技術の仕事は投資規模が大きく、工場すべての部署を巻き込むプロジェクトが多いからです。
報連相は自らの情報を相手に伝えるだけでなく、相手からの情報を引き出すことでもあります。
設計のポイントや進捗をこまめに報告して、相手の反応や意見を聞いて迅速に修正する。
これだけでも完ぺきな設備に近づきます。
報連相をしてないと設備が出来上がった後から「こんなの聞いてない」といろんな方面からクレームを言われる羽目に。
最悪の場合、せっかく作った設備をいきなり改造となってしまいます。
トラブルのもとなので情報共有はマメにしましょうね
レスポンスが遅い
生産技術は日々、プロジェクト関係者や外注業者からメールが届くし雑用的な仕事から重たい仕事までたくさんの業務を処理しなければなりません。
レスポンスが遅いと相手に迷惑をかけるだけでなく、自分自身も仕事がさばけず抱え込んで残業する羽目に。
プロジェクトの納期が間に合わない原因のほとんどが、レスポンスが遅い生産技術者のせいでもあります。
メールを未読のままため込んでしまう人や優先度の高いタスクでも放置してしまうような人は無能認定されてしまうので要注意ですね。
優先順位がつけれない
先ほども述べたように生産技術は雑用的な仕事から重たい仕事までたくさんの業務を処理しなければなりません。
若いうちは何が緊急で優先度が高いかわからないと思いますが、1~2年も経験すればだいたいわかるはず。
いつまでたっても優先順位がつけれない人は、そもそも生産技術には向いていないかもしれません。
責任感がない
生産技術は高い専門性を持つ人が集まる部署なので、プロジェクトリーダー的な存在になり決定権を持ちます。
プロジェクトが成功するかどうか決まるといっても過言ではありません。
そのため、自分が話す言葉や意思決定には責任を持たなければなりません。
無能な生産技術は、責任感のなさから自ら意思決定することはなく、他人の意見に流されてしまいがちです。
人に仕事を任せられない
先ほど生産技術は高い専門性を持つので、プロジェクトリーダー的な存在になると言いました。
そのため生産技術は、プロジェクト関係者を動かせるほどの権力を持っています。
マネジメント能力の見せ所というわけです。
無能な生産技術は、人に仕事を任せることができず、雑務から専門外のことまで一手に引き受けてしまいがち。
あたりまえですが生産性が悪く、プロジェクトが滞ります。
有能な生産技術になれる3つの行動
だれしも他人から「無能」なんて言われたくないですよね。
そこで有能な生産技術になれる3つの行動を紹介します。
- パソコンスキルを身につける
- わからないことは素直に聞く
- クイックレスポンスを心がける
パソコンスキルを身につける
生産技術の大半が、デスクワークでパソコン仕事です。
ExcelやWordといったオフィスソフトはもちろん、CADやプログラムソフトなどを日常的に使います。
つまりパソコンスキルを身につけるだけで、生産性が爆上がりして仕事をこなせる量が増えます。
まずはショートカットキーから覚えて、操作を素早くすることをオススメします。
工場勤務では生産技術も含めパソコン不慣れの人がたくさんいるの、ちょっとパソコンを使いこなすだけで有能社員の仲間入りです。
わからないことは素直に聞く
生産技術の仕事は、工場全体を巻き込む大きなプロジェクトもあるので、専門外の知識も出てきます。
わからないことをそのままにして、「知ったかぶり」する人はどこかで必ずつまづきます。
最悪の場合、取返しのつかない事態に…。
何歳になってもわからないことを質問するのは、悪いことではありません。
1人で何でもかんでも調べて頑張ろうとするのではなく、素直にいろんな人を頼りましょう。
コミュニケーションも活発になって、信頼関係も築けますよ。
クイックレスポンス
最後に有能な生産技術として心がけたいのがクイックレスポンスです。
レスポンスの速さは、相手にやる気や元気を与え、プロジェクトであれば潤滑剤になってチームの生産性を上げます。
たとえば、メールの返信が遅い人、仕事の依頼をいつまでたってもやらない人、現場でトラブルが起きてもマイペースな人は要注意です。
このような人は誰からも信頼されません。
すぐに対応できるものはその場で解決し、時間がかかるものは自分でやるものと人に任せるものにわける。
そうやって常に自分の負荷を軽くしていれば、大量の業務をさばけますし、いざというときにも対応できます。
まとめ|スキルを身に着けて無能から抜け出す!
「無能な生産技術の特徴5選」と「有能な生産技術になれる3つの行動」を紹介しました。
あなた自身は無能な生産技術の特徴にあてはまっていませんでしたか。
生産技術にとって、技術力や幅広い知識は大切ですが、無能ではなく有能と言わせるためには、社会人としての基礎スキルを磨くことのほうが大切です。
意識すればだれでもやれるものばかりなので、有能な生産技術を目指していまからでも変わっていきましょう!