生産技術って工場勤務でしょ?
理系で院卒なのに工場勤務とかもったいなくない?
こんな風に考えてる人はいませんか?
それは大きな間違いです。
確かに生産技術のほとんどが工場勤務。
工場勤務は3K(きつい、汚い、危険)職場とも言われます。
ですが、生産技術では理系院卒がめちゃくちゃ活躍しています。
私は10年以上前に高専機械工学科卒で大企業へ入社しました。(院卒ではありません…)
現役生産技術者で歴は8年以上です。
今回は「理系院卒で生産技術ってどうなの?」と考えている学生に向けて、生産技術の年収や出世事情をお伝えします。
生産技術の8割以上が理系院卒である
まず私の会社では、生産技術の8割以上が理系院卒で構成されています。
ググってみても、どこもそんな感じのようですね。
それ以外は高専卒と大学卒がちらほらいて、高卒以下はいません。
つまり生産技術はかなり学歴重視で採用しがち
周りの院卒組に出身大学を聞くと東京大学、東京工業大学、九州大学、筑波大学、早稲田大学‥など名だたる大学名がずらり…
さすがは大企業というだけありますね。
たまに高専卒の私がここにいていいものかと不安になるほど…
とはいえ優秀な院卒ばかりと仕事していると自分も成長を実感できます。
理研院卒で生産技術の仕事はもったいない?
生産技術の仕事は多岐にわたり、かなりマルチタスクになります。
工場なので雨漏り修理や路面舗装、予備品購入といった雑用的な仕事を行うこともあります。
じゃあ理系院卒で生産技術に就くのはもったいないかと言うと全くそんなことはありません。
生産技術は雑用以外に億越えの大型設備導入や複雑な設備設計、強度計算など高度な仕事がたくさんあるからです。
最新技術にも触れることができます。
自分で最新の技術を見つけてきて、設計して計算して実験を繰り返して、設備の最適解を見つけ出す。
研究開発職とほぼ変わりません。
そんな大小さまざまな業務をゴリゴリに押し進めていかなければならず、それなりの能力が求められます。
数字に弱かったり人前で委縮してしまうような人は向いてないかもしれませんね。
理系院卒だからこそ生産技術じゃないといけないのです。
理系院卒で生産技術の年収は?
理系院卒で生産技術になった場合、年収はどうなるのでしょうか?
結論から言うとその会社次第です。
大企業では部署なんて関係ありません。
学歴や勤続年数、階級、役職で年収は決まります。
年功序列、学歴社会というやつですね。
むしろ部署で年収が変わる会社ってあるのでしょうか?
ちなみに私の会社では、院卒入社は2~3年目でも年収500万円は超えます。
係長クラスで800~900万円、課長(管理職)になると年収は1,000万円以上です。
安心してください!工場勤務の生産技術でも夢はあります!
ただし大企業の生産技術に限る!
理系院卒で生産技術は出世できる?
理系院卒で生産技術でももちろん出世できます。
出世というと研究開発職のイメージが強いようですが、そんなことはありませんね。
生産技術から工場長や会社役員になった人はゴロゴロいます。
普通に仕事していれば係長クラスはもちろん、課長までなら楽に駆け上がっていきますね。
ただ、8割以上が院卒なので係長・課長クラスがゴロゴロ発生します。
そのクラスがたくさんいすぎてポジション争いが激しい時期もありましたね。
「次は誰が課長になるんだ?」と予想大会が始まるほど(笑)
しかも優秀な人ばかりなので、みんな誰に言われることもなく、当たり前のように社内推奨資格を取ってきます。
もはや院卒組は取るのが当たり前みたいになってますね(笑)
まあつまり生産技術は工場の花形的存在ですわ。
まとめ|生産技術は理系院卒が活躍する立派な職業
「理系院卒で生産技術ってどうなの?」をテーマに生産技術の魅力を伝えてきました。
やっぱり製造業の花形は生産技術だと思います。
現に私の会社(工場)では生産技術が一番活躍しています。
研究職なんかには引けを取りません。
最新技術を見つけて机上の設計と実験を繰り返す。
そして設備の最適解を模索し続けられるのは、理系院卒ならではじゃないでしょうか。
最新技術に触れながら実験して設備導入できるのは生産技術ならではの楽しみ
生産技術は理系院卒が活躍できる場です。
これから就活する学生の方は、安心して生産技術を目指してみてください。