生産技術に配属と言われたけど、何する部署なの?
「生産技術は負け組」って聞いてちょっと不安…。
生産技術の仕事内容を詳しく知りたい!
この記事は、こんなお悩みにお答えします。
私は大手メーカーの工場勤務で、
設備保全を2年、生産技術を10年以上経験しています。
結論から言うと、
生産技術は負け組なんかではありません。
むしろ、大企業なら勝ち組と言える職種です。
この記事でわかることは、次の4つです👇
- 生産技術の具体的な仕事内容
- 負け組と言われる5つの理由
- それでも負け組ではない3つの理由
- 生産技術に向いている人・向いていない人
現役の生産技術者が、
良いところも悪いところも正直に書きます。
ぜひ参考にしてみてください。
生産技術の仕事内容をくわしく解説
生産技術とは、ざっくり言うと
「モノをつくる方法と設備をつくる仕事」です。
製品そのものを設計するのは設計部門。
その製品を量産できる形にするのが生産技術です。
主な仕事は、大きく分けて4つあります👇
- 生産ラインの立ち上げ・設備の導入
- 既存ラインの改善(生産性・品質・コスト)
- 設備トラブルの対応と再発防止
- 予算管理と工事の管理
ひとつずつ見ていきましょう。
生産ラインの立ち上げ・設備の導入
新製品を量産するとなれば、生産技術の出番です。
まず「どんな設備で、どう作るか」を考えます。
次に必要な設備を決めて、メーカーから見積もりを取ります。
その後はレイアウト検討、投資の稟議、発注、据付工事、試運転。
量産が安定するまで、ずっと面倒を見なければなりません。
ゼロからラインを立ち上げられるのは生産技術だけ。

自分が構想した設備が動き出して、製品が流れてきた瞬間は本当に感動しますよ
既存ラインの改善
日常業務で一番多いのがこれ。
今あるラインを、
もっと速く・もっと安く・もっと安全に。
そのための改善を考えて実行します。
たとえばこんなテーマです👇
- 手作業だった工程を自動化する
- 不良の原因を潰す
- 段取り替えの時間を短くする
- 危険な作業をなくして労災を防ぐ
現場のオペレーターから
「ここが使いにくい」と相談されることも多いです。



現場との距離が近い仕事なんですよね
設備トラブルの対応と再発防止
設備は必ず壊れます。
ラインが止まれば、生産計画に穴があきます。
だから復旧はスピード勝負。
まず現場へ急いで状況を確認。
応急処置で動かして、あとから根本対策を打ちます。
保全部門と役割が重なる会社も多いです。



私も保全時代は、この対応がメインでした
予算管理と工事の管理
意外と知られていないのがこれ。
生産技術は、お金とスケジュールの管理もします。
年度の投資計画を立てて、稟議を通す。
業者に見積もりを取って、金額を交渉する。
工事が始まれば、安全管理と工程管理も担当です。



ここは技術というより、
完全にマネジメントの仕事ですね
生産技術の1日のスケジュール例
イメージしやすいように、私のある1日を紹介します👇
| 時間 | やること |
|---|---|
| 8:00 | 朝礼・メール処理 |
| 9:00 | 現場巡回 |
| 10:00 | 資料作成 (稟議書や工事書類) |
| 12:00 | 昼休み |
| 13:00 | 定例会議 |
| 14:00 | ベンダーとの打合せ |
| 15:00 | 資料作成 (稟議書や工事書類) |
| 17:00 | 報告書作成、翌日の段取り |
※あくまで一例。会社や工場によって大きく変わります。
デスクワークと会議が大半で、現場が少し。
これが生産技術のリアルです。



1日中デスクワークしてることもあります(笑)
生産技術が負け組と言われる5つの理由
生産技術が負け組と言われる理由は5つあります。
- 地方勤務が多い
- 広く浅いスキルしか身に付かない
- 工場勤務で3K(きつい・汚い・危険)職場
- 仕事の成果がでるまで時間がかかる
- 休日出勤や夜間呼び出しがある
地方勤務が多い
工場は広い土地が必要です。
そのため、土地の高い都会ではなく、
山奥や海沿いに建てられることが多いです。
つまり、勤務地はだいたい田舎(僻地)。
私の会社も全国に工場がありますが、
駅から離れた山奥や海沿いがほとんどです。



入社して初めて工場までタクシーで案内されたとき、どんどん田舎になる景色に絶望しました…(笑)
駅が遠い。
バスは1時間に1本。
近くに商業施設もない。
車は必須。
不便なことだらけです。
都会のオフィス勤務に憧れている人には、
正直きついと思います。
広く浅いスキルしか身に付かない
生産技術に必要な知識は幅広いです。
機械、電気、土建。
さらに工事安全や法律の知識も必要になります。
ただし、
生産技術は「専門業者に依頼するところまで」。
特に大企業ではこの傾向が強いです。
機械担当を例にすると、
設備の構想は自分で考えます。
でも、CADで詳細な図面を描いたり、
複雑な強度計算をしたりはしません。
そこは外部の業者に依頼します。
修理も同じです。
自分で工具を握るのではなく、
業者にお願いして工事を管理します。
だから「機械設計」といっても、
ガチの設計者のように図面を描きまくるわけではありません。



「生産技術で設計をしていた」と言っても、専業の設計者から見ればお遊びレベルなんですよね
工場勤務で3K(きつい・汚い・危険)職場
工場勤務は3Kというイメージがありますよね。
生産技術も例外ではありません。
基本はデスクワークですが、
設備の中にもぐって汚れる日もあります。
工場内に空調はありません。
夏は現場に行くだけで汗だくです。
油のにおいが染みつく。
機械音がうるさくて会話が聞こえない。
そんな環境も普通にあります。



設備にもぐった日は、家に帰ると妻に「くさっ!」と言われます…
また、危険もあります。
熱中症で倒れる人。
回転体に巻き込まれる事故。
軽いケガから重大災害まで、
労災のリスクは確実にあります。
清潔で安全な職場で働きたい人には、
生産技術は合わないかもしれません。
成果がでるまで長すぎる
生産技術の仕事は、とにかく時間がかかる…。
新ラインの立ち上げも、
既存ラインの改善も同じです。
立案から実施、効果の確認まで数ヶ月。
大きな案件なら数年かかります。
しかも途中で必ず問題が起きます。
予定通りに進むことのほうが少ないくらいです。
短期間で成果を出したい人には、
仕事が遅いと感じられてしまいます。
すぐに結果が見えない。
ここが、生産技術の魅力を感じにくい理由のひとつでもあります。
休日出勤や夜間呼び出しがある
最後は、休日出勤と夜間呼び出しです。
工場の稼働時間はさまざま。
平日フル稼働の工場もあれば、
土日祝も24時間動く工場もあります。
設備の改造や部品交換は、
生産が止まっていないとできません。
つまり、休日に出勤して対応することになります。
24時間稼働の工場なら、夜間トラブルもあります。
当然、夜間呼び出しも発生します。



保全の頃は毎月のように夜中の呼び出しがありました。ベッドの横に社用携帯を置いて寝る。そんな生活でしたね…。
プライベートを大切にしたい人には、
正直つらい働き方だと思います。
同じ生産技術でも環境は変えられる
「うちの工場、5つ全部当てはまるんだけど…」
正直、生産技術のつらさは、
会社と工場によってまったく違います。
同じ生産技術でも、環境の差は本当に大きいです。
- 24時間稼働か、平日日勤だけか
- 山奥の工場か、都市部に近い工場か
- 設備投資にお金を出す会社か、出さない会社か
- 夜間対応が当番制か、担当者に丸投げか
この違いだけで、働きやすさは大きく変わります。
つまり、同じ生産技術でも、
会社を変えれば解決するパターンは多いということです。
とはいえ、いきなり転職する必要はありません。
まずは他社の条件を知るだけでも十分です。
製造業に特化した転職エージェントなら、
工場ごとの働き方まで聞けます。
相談は無料なので、
情報収集の入口として使うのがおすすめです。>>メーカーズジョブに無料で相談してみる
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ただし、注意点もあります👇
- 対象は社会人。学生は利用できません
- 登録後に面談があるので話す時間は必要
- 転職する気がゼロなら、無理に登録しなくてOKです
今の会社が合ってるならそのまま続けるのが一番。
比較材料として使うだけでも価値があります。
生産技術は負け組ではない3つの理由
ここからは、
私が「生産技術は勝ち組」と思う理由です。
生産技術は負け組ではない3つの理由👇
- 大企業なら高年収で出世しやすい
- 接待を受けられることがある
- 億単位のお金を動かせる
大企業なら高年収で出世しやすい
生産技術は、少数精鋭の部署が多いです。
人数が少ないぶん、ひとりの成果が目立ちます。
ライバルも少ないので、
評価されやすく出世もしやすいです。
大企業で昇格できれば、年収は一気に伸びます。
私も含め20代で年収600万円台に届きます。
課長や部長クラスになれば、
年収1,000万円も見えてきます。
もちろん会社の規模や業績次第ですが、
「工場勤務だから稼げない」は完全に誤解ですね。



決して負け組なんかではありませんよね
接待を受けられることがある
生産技術は、
設計会社や工事業者に仕事を発注する立場です。
つまり、業者から見れば完全にお客様。
大きな工事を任せたり、定期発注したりすると、
接待を受けることもあります。
ゴルフに連れて行ってもらったり、
いいお店でごちそうになったり。
普段は行かない世界を見られるのは、
正直おもしろいです。
ただし、近年はコンプライアンス強化で、
接待を禁止している会社が増えています。
金額の上限や事前申請を義務づけている会社も多いです。



取引の公平性に影響するので、当然といえば当然ですね
接待そのものより、
社外の技術者と深くつながれることが価値だと思います。
億単位のお金を動かせる
これが一番の魅力かもしれません。
新しい生産ラインの導入。
既存ラインの大規模改造。
どちらも億単位の投資プロジェクトです。
20代や30代で億のお金を動かす。
普通に考えたら、なかなかできない経験ですよね。
大企業なら、
若手のうちから大規模プロジェクトに関われます。
最新技術を導入したり、設計を外注化したり。
ある程度は自分の裁量で決められます。
こうなると仕事は一気に楽しくなります。



もちろん責任は伴いますけどね
生産技術に向いている人・向いていない人
生産技術は結局のところ、
向き不向きがはっきり分かれる仕事です。
ここまでの内容を整理してみます👇
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| いろんな分野に興味がある | ひとつの技術を極めたい |
| 人と調整するのが苦じゃない | ひとりで黙々と作業したい |
| 現場に出るのが好き | 清潔なオフィスで働きたい |
| 長期戦を楽しめる | 短期で成果を出したい |
| 地方暮らしに抵抗がない | 都会以外は考えられない |
| 大きなお金を動かしたい | プライベート最優先で働きたい |
右側が多かった人は、正直つらいかもしれません。
ただ、生産技術で身につく力は他でも通用します。
- 調整力
- コスト感覚
- 工程管理
どれもモノづくりの現場で強い武器になります。
私も最初は「地味な部署だな」と思っていました。今は天職だと思っています。
生産技術は転職もしやすい
もうひとつ、大事な話をしておきます。
生産技術は、どこの会社も人手不足です。
私の部署も同じで、
ずっと「人が足りない」と言っています。
とくに最近は、
管理職になりたくない人が増えています。
そのため、管理職候補を外から採る動きが強くなっています。



実際、私の職場にもここ2〜3年で3人がキャリア入社してきましたね
生産技術の経験は、そのまま他社でも通用します。
大企業で管理職になれば、
年収1,000万円も現実的です。
20代〜30代で転職を考えている人には、
むしろチャンスだと思います。
「経験者がほしい」という会社が多いので、
動けば選べる立場になれる職種です。
まとめ|生産技術は負け組どころか勝ち組である!
生産技術は負け組ではありません。
ただし、大企業に限ります。
中小企業は人数が少ないぶん、
守備範囲がさらに広くなりがちです。
その分、きつく感じやすい職場もあります。
大企業の中でも、忙しい生産技術もあれば、
落ち着いた生産技術もあります。
つまり、当たり外れがあるということです。
ただ、人手不足なのはどこも同じ。
裏を返せば、動けば選べる立場ということです。
もし今の生産技術に不満があるなら、
他社の条件を見てみてください。
比べてみると、自分の職場が良いのか悪いのかがはっきりしますよ。
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あなたの職場選びの参考になれば嬉しいです。








