生産技術はやめとけと言われる7つの理由|向き不向きな人の特徴も解説

生産技術はやめとけと言われる理由を解説
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生産技術はやめとけって言われてるようだけど実際どうなの?

学生や工場のお仕事に馴染みのない人は、生産技術と聞いてもイメージ湧かないですよね。

私は大企業の工場に10年以上勤めています。

生産技術歴は8年以上で2年ほど保全を経験しています。

生産技術の仕事は確かに忙しくて大変な仕事ですが、やりがいある仕事です。

そこで今回は、生産技術はやめとけと言われている7つの理由と生産技術に向き不向きな人の特徴もあわせて解説していきます。

生産技術に興味ある人はぜひ最後まで読んでみてください。

目次

生産技術はやめとけと言われる7つの理由

生産技術はやめとけと言われている7つの理由はこちらです↓

生産技術はやめとけと言われる7つの理由
  • 休日や長期休暇が潰れる
  • 呼び出しがある
  • 3K(きつい・汚い・危険)職場
  • 現場よりも給料が安い
  • 手続きが面倒
  • 人間関係がだるい
  • 大型工事が地獄

休日や長期休暇が潰れる

生産技術の人のほとんどが休日出勤をします。

生産技術は新しい設備を導入したり既にある設備の改造をしたり、工事管理の仕事があります。

設備工事となると夜間や休日で工場が停まっているタイミングしかできないので休日出勤が発生します。

また24時間稼働の工場では、GWやお盆、年末年始といった長期休暇に工場を停めるのでそのタイミングで工事を行います。

つまり休日も長期休暇もあたりまえのように潰れます。

呼び出しがある

生産技術は工場でトラブルがあると会社にいなくても呼び出されることがあります。

24間稼働の工場であれば仕事終わりでも夜中でも休日でも呼び出されることがあります。

とくに設備の新設や改造をした後は、トラブルで呼び出される割合も増えますね。

「ふ~っ今日も仕事終わった~。さあ一杯やるぞ!」と思ったら急に「プルプルプル~」と社用スマホが鳴ることも…。

呼び出しに出たくないあまり「携帯に出ない」という人がたくさん現れて問題になったこともありますね…

3K(きつい・汚い・危険)職場

生産技術はホワイトカラー職に見えますが、3K(きつい・きたない・きけん)職場でもあります。

現場でスケッチしたり部品を分解して調べたりするとカンタンに汚れます。

また工場のほとんどが、空調もなく換気も悪いので、現場に行くだけで汗だくになることも…

夏場は熱中症のリスクもあるので、体力がないときつい仕事です。

さらに設備の給油で臭い、機械音でうるさい、粉塵で汚いなど、環境が悪いのも工場で働く以上は避けては通れません。

そのほか設備に挟まれたり巻き込まれたり、重篤な労働災害のリスクもあります。

現場よりも給料が安い

生産技術の勤務形態は通常日勤(昼間の時間帯を中心に勤務する働き方)です。

一方で夜間も工場が動いていれば、現場は交代勤務となり夜勤があります。

夜勤手当は結構手厚いので、生産技術より現場オペレーターのほうが給料高いということも全然あります。

現場オペレーターは主に高卒採用、生産技術は高専卒以上を採用している企業多いです。

いくら夜勤で仕事をしているからといっても高卒のオペレーターに給料負けてしまうのはテンション下がりますね。

手続きが面倒

生産技術は、何をするにしても手続きのオンパレードです。

稟議書、注文書、見積書、工事、報告書、計算書‥など、ありとあらゆる書類に上司だけでなく関係部署の承認印が必要となります。

工事となるともっとめんどくさくなります。

事前の安全教育、作業手順書作成、関係各所へ連絡、工事前の安全チェック、重機の動作チェック、工事後の報告書作成‥など、少し挙げただけでも手続きだらけです。

効率を求める人にとっては苦痛かもしれませんね。

人間関係がだるい

生産技術はとにかく人と関わる仕事です。

外注業者の社長やその従業員、メーカーの営業担当、製造現場のおじさん、本社のお偉いさん‥など。

すべての人とまでは言いませんが、なるべくたくさんの人と仲良くして味方につけておかないと、仕事が思うように進みません。

とは言いながらも、業者の人の中には、職人気質で強面の人や気難しい人もいますし、製造現場のおじさんの中にはコミュニケーションレベル1みたいな人もいます。

人と上手くコミュニケーションを取れない人は、きついかもしれませんね。

大型工事が地獄

生産技術で一番忙しくなるのが、生産ラインの新設といった大型工事のときです。

1年以上かけて工事をする場合もあり、先ほど挙げた工事手続きを毎日のように行わなければなりません。

また、工事期間中は何事もなく平和に終わることはまずあり得ません。

トラブルが発生するのは日常茶飯事ですし、毎日のように夜遅くまで残業が続くこともあります。

地獄になるのがわかっているので、大型工事が始まる前になると、みんな気を引き締めます。

生産技術に向いている人の特徴3選

続いて、生産技術に向いている人の特徴3選を紹介します。

生産技術に向いている人の特徴3選
  • 誰とでも仲良くなれる人
  • 行動力があり課題解決が好きな人
  • 客観的な視点を持っている人

誰とでも仲良くなれる人

生産技術は高校卒業したての10代若手からリーダークラスの50代ベテランといった製造現場の人や、本社のお偉いさん、外注業者の社長や強面の作業員、メーカーの営業担当など、非常に多くの人と関わります。

だからこそ、良くも悪くもいろんな種類の人がいます。

賢くて優しい人もいれば、威圧的な人、怒鳴る人、目を合わさない人や挙動不審な人‥など。

こんな人達とも、仲良くなってたくさん味方につけておくと、いろんな場面で助けてもらえます。

ちょっとしたお願いごとを聞いてくれたり、トラブルの応援をしてもらったり。

また、生産技術は予算の関係で現場に妥協してもらうこともあり、そんなときも現場のリーダークラスのおじさんを味方につけておけば我慢してもらえることも。

学生時代に先輩から可愛がられていたタイプや、誰とでも仲良くなれる世渡り上手な人は、生産技術に向いています。

行動力があり課題解決が好きな人

生産技術では机上で図面を描いたり計算したりで仕事が終わるわけではありません。

実際に図面に描いたモノを作ったり、計算結果が正しいか検証する作業があります。

とくに計算ごとは「やってみないとわらない」ことだらけで、いかに早く検証という行動に移せるかが重要になってきます。

失敗を恐れて机上で空論ばかり並べて、なかなか行動に移さない人は意外と多くいます。

「失敗してもいいからやってみる」精神で行動に移す人の方が、生産技術には向いています。

「計算結果でNGだった」と説明するより「検証してみてNGだった」と説明するほうが説得力ありますもんね。

客観的な視点を持っている人

生産技術の仕事は、現場の声を聞くだけでなく、経営視点で見ることも大切です。

現場寄りの考えでコスト高になってもダメだし、経営寄りの考えで作業性や安全性を落とすのもダメ。

ようはバランスが大切ということです。

どちらにも偏ることなく落としどころを見つけて、両者を納得させるのも生産技術の仕事の一つです。

つまり、現場的にも経営的にもバランスが取れているか客観的に見れる人は生産技術に向いています。

とはいえ、ときにはむずかしい舵取りを迫られる場面もありますがね…。

生産技術に向いていない人の特徴3選

最後に生産技術に向いていない人の特徴3選を紹介します。

生産技術に向いていない人の特徴3選
  • 計算が苦手な人
  • パソコンが苦手な人
  • 優柔不断な人

計算が苦手な人

生産技術は材料の強度を求めたり、配管の抵抗を求めたり、とにかく計算することが多いです。

計算した結果や計算書そのものを、労基署や消防署といった諸官庁に提出しなければならない場合もあります。

めんどくさい計算になると外注に依頼することもありますが、基本的には自分でも理解する必要があります。

中には複雑な計算式を使うこともあるので、計算が苦手な人は生産技術に向きません。

パソコンが苦手な人

生産技術の仕事の8割以上がパソコン仕事です。

ExcelやWordを使った書類作成やCADソフトを使った図面作成が日常業務となります。

つまりパソコンが苦手な人は、基本的に仕事が遅くなってしまい定時に片付くことはないでしょう。

令和になってAIやDXが叫ばれていますが、まだまだ工場は昭和や平成止まりのレベルです。

ショートカットキーをお披露目するだけでも驚かれるレベルなので、少しでもパソコンが得意であれば生産技術で十分活躍できます。

優柔不断な人

生産技術ではいろんな場面で迅速な決断力が求められます。

とくに工事中や生産中のトラブルは、即座にどう対処するか判断しなければなりません。

このような状況で優柔不断に迷っていると、工事も進みませんし、生産にも影響を及ぼしてしまいます。

また、生産技術はプロジェクトのリーダー的存在になりやすく、他部署との調整や取り纏めも必要になります。

決断力が求められる場面が多く、優柔不断な人だと、チームのパフォーマンスや士気を下げてしまいます。

まとめ|「生産技術やめとけ」は人による

「生産技術はやめとけ」と言われる7つの理由をお伝えしましたが、合う合わないは人によります。

生産技術に向いている人にとっては、やりがいがあって楽しい仕事だと思います。

私も生産技術の仕事は、楽しくてやりがいを感じています。

とは言いながらも、私自身は大企業に勤めているので、中小企業の生産技術はまた違うかもしれません。

大企業は良くも悪くも仕事が分担されていますし、福利厚生は充実し、コンプライアンスも重視されているので働く環境はホワイトに近いです。

一方で生産技術のような技術職は、大企業でも常に求人を出しているほど人材不足。

生産技術は工場を持つメーカーに必ずと言っていいほどある部署です。

もし、今の職場に不満があるのであれば、大企業の生産技術は狙い目なのでこれを機にチェックしてみましょう!

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